熱供給源に電磁機構を用いた真空乾燥装置の研究開発
兼松エンジニアリング株式会社
| ●代表取締役社長 | 山口 隆士 |
| ●共同研究者 | 高知県工業技術センター | 生産情報部 | 部長 | 本川 高男 |
| 高知県工業技術センター | 生産情報部 | 主任研究員 | 武市 統 |
| 高知県工業技術センター | 生産情報部 | 技師 | 村井 正徳 |

今回の共同研究で製作した熱供給源に マグネトロンを用いた真空乾燥装置 |
汚泥の脱水処理には、対象となる汚泥に応じて多種の脱水装置が使用されているが、真空乾燥装置もそれら装置の中の一種である。
この装置の熱供給源には通常蒸気ボイラーが用いられる。よって、装置の熱供給関係の付帯設備が大規模になると共に、汚泥処理中に
排煙を生じてしまうことが指摘され、更に燃料代等のランニングコストも高くなる課題を有している。
今回、熱供給エネルギーに電気を用いることによって、これらの課題を一気に解決したいとして取り組んだ研究が熱供給源に電磁機
構(マグネトロン、IH型加熱器等)を用いることであった。研究課題は 1.電磁機構が熱の供給源として成立するか という基本的
のものと、2.加熱が出来ても経済性と密接に係わる高い加熱効率が得られるか という2点であった。今回の研究の結果では断定は出
来ないものの、今後の継続した研究によって上記2点の課題点は解消出来る見込みである。またそのための貴重な知見が研究で得られて
いる。
今後更に研究を進捗させて、早期の製品化につなげたい。
電気溶融法による高硬度、微小結晶アルミナ系研磨材の開発
宇治電化学工業株式会社
| ●代表取締役社長 | 西山 彰一 |
| ●共同研究者 | 高知県工業技術センター | 資源環境部 | 主任研究員 | 河野 敏夫 |
| 高知県工業技術センター | 資源環境部 | 主任研究員 | 伊吹 哲 |

試作研磨材のインゴット |

三相交流アーク式電機溶融炉 |
研磨材に関する研究開発は、昭和40年代を中心に高硬度化に関する研究が盛んに行われてきた。しかし、近年のチタン合金をはじめ
とする被研削材の変化に対して適合する研磨材の提供がなされておらず、研削加工業者は切削時の加工条件設定に苦慮している。
本研究は、砥石メーカーのニーズである安価で作業性が高い高機能研磨材の提供を目的として実施した。
研磨材の試作は、高知工科大学連携研究センターのアーク式電気炉を使用し行い、得られた試作品の化学分析、硬度などを高知県工
業技術センターで評価して頂いた。
研究の結果、目標とする高硬度で微小化された結晶をもつ研磨材の試作に成功した。これによって、研磨時の砥粒自体の自生発刃が
微小な範囲で連続的に行われ、研削砥石での研磨時の焼けの防止、研削砥石のドレッシング(新しい切刃の再生、砥石形状の修正)間
隔を長く取れる等、研削砥石として高性能の機能が期待できる。
今後は、添加剤の結晶界面への影響の評価方法や微量成分の制御方法を確立するとともに、砥石メーカーにおいて有効性の確認テス
トを実施し、実用化を目指す。
高齢者向け音声インターフェースによるメール操作システムの研究
株式会社CIJほくでん
| ●代表取締役 | 氏原 憲二 |
| ●住所 | 高知市本宮町65-9 ソフトウェア団地内 |
| ●TEL | 088-850-0505 |
| ●共同研究者 | 高知大学 理学部 数理情報科学科 教授 豊永 昌彦 |
本研究テーマ「高齢者向け音声インターフェースによるメール操作システムの研究」は、「高齢者によるIT操作のバリアフリー」を
コンセプトとして、土佐弁を音声認識して標準語文を出力する「OLANC2」の研究開発を行いました。高齢者にとって使いなれない
「標準語」やキーボード操作が一切不要で簡単なメールソフトの操作や文章の作成ができます。標準語を媒介してIT化の進む社会へ、
地域の宝である高齢者の方々の交流を容易にします。
昨年開発された方言インターフェース「OLANC」に比べて、1)土佐弁の認識率の向上、2)Outlook-Express等市販のメールソ
フトウェアとの連携が新たに追加され、一層使いやすくなりました。
OLANC2は、高齢者だけではなく土佐弁という方言文化を楽しむツールとしても利用することができます。