4月号では「実用新案制度の変更」のご案内と 「特許流通成功事例」(船釣り用仕掛け固定具)をご紹介します。
平成17年4月1日の出願から下記の新制度に移行されます。改正のポイントは、存続期間を出願から10年とすることと出願 から3年以内であれば特許出願に変更できるということです。事業性を考慮して特許と実用新案を選択してご活用下さい。 1.改正の目的2.改正の内容
- 長期の存続期間を確保する。
- 一度実用新案登録された権利について、特許出願に移行する猶予期間を設ける。
3.改正の効果
- 実用新案の存続期間を10年とする(現行6年)。
- 実用新案登録出願から3年以内に限り、登録後の実用新案に基づいて特許出願を行うことを可能とする。ただし、評価請求又は 無効審判請求に伴う制限を設ける。
4.実施期間
- 長期間に亘り自己の事業を保護できる。
- 実用新案権が設定登録された後に審査を経た安定性の高い権利を取得したい場合、あるいは、権利についてより長期の存続期間 を確保したい場合など、特許権の設定が必要となる場合に利用可能。
平成17年4月1日以降の実用新案登録出願から適用される。
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船釣り用仕掛け固定具
【成約日】平成16年4月9日
【経緯】釣りキチを自称するサラリーマンの発明者は、釣り船上での多数本針仕掛けのハリス・幹糸のもつれに苦労することが多かったが、 良い道具が見当たらずストレスがたまっていた。ある時偶然にもカルシウム入りプラスチックシートに切り目を入れて釣り糸を差し込 んでみると、釣り糸がしっかり保持されることを発見した。実際に試作してみたところ高い効果が確認された。これを全国の釣りファ ンに使って貰おうと思い、特許出願・早期審査により権利化するとともに、事業化について愛知県特許流通アドバイザーに相談した。 同アドバイザーは、新規事業を企画しているプラスチック加工業者(名古屋樹脂工業)を紹介。両者の間に入り、契約条件等について 支援し、実施許諾契約の締結に至った。
釣り糸もつれのストレス解消から特許出願 →
特許流通アドバイザーに事業化相談 →
ライセンス交渉等支援 →
成 約
【技術概要】
利用技術 : 特許第3516236号 概 要 : エビ等の生きた餌を針にさしたままの状態で、多数の針がついた長い仕掛けを、からむことなく確実に固定することができるとともに、 仕掛けを投入するとき、仕掛けを上げるとき、魚を取り込むとき、餌を交換するとき、また仕掛けを変更するときのいずれにも、容易 に行うことができる魚釣り用の仕掛け固定具。
【企業】
導入企業 : 名古屋樹脂工業(愛知県名古屋市) 提供企業 : 出原英治(個人)(愛知県日進市) 【販売状況】
平成16年7月現在、商品形態検討中にて数社の販売店へサンプル提示している。【成約に関するコメント】
ライセンシーは、一般プラスチック加工業者であり専門メーカーではないが、有望な新規企業として取り組んでいる。一方、ライ センサーは全国の釣りファンに早期に広めたい希望もあり、特許流通アドバイザーの全国ネットワークを利用して専門メーカーにも 紹介している。【図面】
このコーナーへのお問い合わせ・ご連絡先 (財)高知県産業振興センター 特許流通アドバイザー 吉本 忠男
TEL:088-846-7087/FAX:088-846-2556/E-mail:yoshimoto-ad@adp.jiii.or.jp