(有)サンワールド川村
代表取締役
川村 宗利 氏
会社概要 ●住 所 高知市和泉町2番20号パステルシティー1F ●設 立 平成3年7月23日 ●従業員数 2名 ●事業内容 冷凍冷蔵庫の開発販売
●資本金 300万円 ●TEL 088-802-2677 ●FAX 088-875-3455 info@nice01.com ●HP http://www.nice01.com/
画期的な冷凍システム「NICE01(ナイスゼロワン)」を販売するサンワールド川村。開発したのは、開発の前年まで医薬品会社で勤務し、冷凍・冷蔵庫を 扱う部署で働いていた川村宗利社長だ。「ナイスゼロワン」は既存の冷凍庫に取り付けることで、食材の風味や食感を損なうことなく冷凍できる鮮度保持型冷凍装 置である。
取材時に試食したドロメは、解凍後もぷりぷりした食感があり新鮮そのもの。また、巻き寿司についても海苔独特のべたつきがなく旨みがあった。
現在大学などで、この冷凍効果についての実験が行われている。多くの鮮魚や野菜の冷凍・解凍テストで良好な結果が出ており、高知県内の料理屋を中心に利用 されている。ナイスゼロワンの仕組み
開発のきっかけは、飲食店を営む知人の「新鮮なドロメを新鮮なまま冷凍できないか」という一言でした。当時から、冷凍・冷蔵庫の冷凍障害について興味があ りました。通常、一度冷凍した魚は解凍する際、体内の水分が流れ出る"ドリップ"という現象が起こります。魚に限らず、野菜もそうです。特にドロメには水分が 多いので、冷凍・解凍が難しいです。風味が極端に落ちてしまいます。
ナイスゼロワンは電流に特殊な仕組みがあります。従来の冷凍庫は直流、交流のいずれかを使っていますが、ナイスゼロワンではその両方を使用しているのです。 生き物が生きているときは、体を直流、交流両方の電流が流れています。その状況を再現したのです。これで解凍時の"ドリップ"を減少させることができました。風味そのまま 知人の飲食店や鮮魚店に依頼しカツオやマグロなども冷凍・解凍テストを行いました。また、魚類以外でも野菜やフルーツ、ケーキやお寿司などさまざまな食品 でもテストを行っています。惣菜ものやレバーなど、高度な冷凍・解凍にも成功しました。
ナイスゼロワンを使用している飲食店からは、「これまで冷凍保存できなかったものにも使えるので、旬のものを一番美味しい時期に冷凍しておけば、お客さん にいつでも新鮮な状態で料理を提供できる」と喜ばれています。
今後挑戦したいのは生椎茸。生椎茸を風味そのままに冷凍・解凍するは難しいですが、いつか実現したいです。地場産業の発展をお手伝い
ナイスゼロワンのメリットの一つとして、既存の冷凍庫に取り付けるだけで利用できる点があります。最終的にはナイスゼロワンをさらにシンプル化し、家庭で も利用できるようになればと考えています。
■どろめ 解凍前
解凍後
■寿司 解凍前
解凍後
現在は飲食店で利用されていますが、その他にもさまざまな利用方法があります。たとえば、漁業の現場。船上にナイスゼロワンを設置すれば捕れたての魚の 鮮度を保つことができます。 冷凍したままの状態で県外発送すれば、海から遠く離れた場所でも新鮮な魚を味わえます。
うるめいわし、鮎の姿寿司…魚に限らなくても高知には美味しいものがたくさんあります。 ナイスゼロワンで地場産業発展のお手伝いができればいいですね。