今月の蔵元 株式会社アリサワ
高知県香美郡土佐山田町西本町1丁目4−1
TEL 0887-52-3177
FAX 0887-52-4415創業
明治10年、二代目の名である有澤そう宗さく策商店として誕生した。現在5代目に至り、社長自ら杜氏としても活躍している。
樽を使わず瓶で保存
アリサワでは、昔ながらの酒槽手法で酒を搾っている。搾った酒は、火入れという過程で熱処理をしたあと、樽で保管するのが一般的だが、 アリサワでは、搾った酒を樽ではなくそのまま瓶に入れ、瓶燗という方法で瓶のまま熱処理し保管している。 注文があれば、瓶にラベルを貼って出荷する。このユニークな手法により、搾りたての風味が生きている。復活した「文佳人」
およそ60年前から安くて旨い庶民の酒として親しまれてきた「文佳人」。二代目が、野中兼山の娘“お婉さん”を称え銘柄にした。 婉は父・兼山の死後、幽閉にあっても望みを捨てず勉強し、解放後は貧しい人々に薬をつくり医療を行った人物で、「文佳人」は学問に秀で教養に溢れた美人を指す。
「文佳人」の銘柄は一時、製造されていなかった。再び登場したのは8年ほど前。現在の5代目が、響きも良く馴染みのある「文佳人」の名を、 新たな特定名称酒の銘柄として復活させたのである。現在5種類展開しているなかでも、おすすめは純米吟醸吟の夢だ。 米、酵母、水すべてが高知のもので、香り、味ともに強く食前酒に最適。冷やしすぎないのが、美味しい。
蔵人の想い
「日本酒をもっと身近に」と話す蔵元。ビールやワイン感覚で食卓に並ぶような、飲み口の軽い低アルコールの日本酒を思案中である。味と香りにこだわり、 絶妙なバランスを追求する。また、同じ土佐山田町内のベーカリーと、酒粕をつかった食パン「土佐酒粕パン」を共同開発するなど、日本酒商品の可能性を拡げている。
(未成年者の飲酒は法律で禁止されています。)