「ITで人生が変わりました」

 一番最初に私がネットをしたいと思ったとき「新潟県で何が売れる?」「やはり団子じゃないかな。笹団子だよ」 と聞いて、実際に売り始めました。ところが、「笹団子はネットでは絶対に売れない」。送料です。 笹団子10個1,260円を関東圏にクール便で発送したら商品と同じだけ送料がかかります。 常識的に考えて絶対に売れるわけはないですよね。でも私は「損して得取れ」、 送料を最初から運送会社さんと交渉してやりました。とにかく月に10万円は運賃を払うから送料を安くしてくれということで 今大体1個発送して、500円いきません。新潟からこの四万十市に商品を発送しまして、翌日着きます。逆にどうでしょうか。 私が今日、「柏崎へ発送してください」とお土産をお願いしましたが明日着きません。それだけの努力を皆さんしていないですね。

 まず、笹団子はどういう人が買うと思いますでしょうか。これは新潟県全県の名菓なんです。駅でもものすごく売れている。 もちろん市内でも売れている。ところがネットでは全然売れていませんでした。うちのページは100個買ってもらったら8,900円。 ということは10個890円、しかも化粧箱を無料でつけます。高知の方からもたくさん買っていただいていますが、 高知の方はこの笹団子をスキーのお土産にします。スキーはすごい荷物があります。 笹団子を100個持って帰ったらどういうことになりますか。大変ですよね。しかも生ものです。 若い人が私のページにぶつかってくれば当然買ってくれます。  どうやったら笹団子が売れるか寝ないで考えました。近くのおばあちゃんが「笹団子くんなせえ」とうちに買いに来るのです。 「おばあちゃん、この笹団子どうすんの?」と言ったら、「いや、孫の土産をこうて」と言うのです。 もうキーワードはこれしかない。「新潟土産」「新潟名物」、これはずばり当たりました。 実際にこのキーワードで大量の注文が来ました。

 ITで人生が変わりました。毎日、毎日、訳が分からないほど忙しいです。寝る時間もないです。2年前です。 静岡の加藤先生という中小企業診断士の先生との出会いが現在の私をつくってくれたわけです。
 まずうちのページのタイトルです。『がんばろねっか母さん』。意味が分からないと思うのですが、新潟県出身者は、 「あっ、これ柏崎だ」と分かります。タイトルに地方性を出しなさいということでした。 その前までは「株式会社 小竹食品」とやって立ち上げました。 加藤先生からご指摘、第一発。 「小竹さん、これ駄目。小竹食品というキーワードは、百害あって一利なし。すぐやめなさい」私は考えました。 従業員にも話しました。「そんなの分かるわけない」とみんな言うのです。「ただ、がんばるしかないよ。 奥さん、がんばろねっか」と言ったのです。「あっ、これいいよね」。『がんばろねっか母さん』これ、当たりましたね。
 うちのページの購買年齢は40代の男性です。40代の男性が今、東京のオフィス街でお昼休みに何をやっているかというと、 パソコンに向かって何か、ふるさとの物が食べたいなというときにキーワードを打つのです。 新潟県では子供のころにつくってもらったものは笹団子です。


 Googleは左から順番に読んでいきます。だから一番売りたいものが「笹団子」、ここに書いてあります。 もちろんMETAタグの中にも「笹団子」を入れております。売りたいと思ったものは順番を変えます。 「魚沼産コシヒカリ」は、もうすぐ新米ですのでこれからドル箱的な存在になるのでここに書いております。 一番欲しいキーワードは、「新潟土産」、その次が「新潟の名物」。うちの店に呼び寄せたいというキーワードです。

 タイトルにいっぱい書いております。Googleなどの検索はこのタイトルがものすごく重要だということを、 加藤先生から教わりました。まずタイトルに売りたいものを入れる。「産地直送」という言葉も入れてあります。 それから「特産品」。こういう言葉でリンクを張る。これはアンカーテキストと言って、絵で張っては、画像で張っては弱い。 画像にもALTを使いまして全部文字に変えております。とにかくアンカーテキストでリンクを張る。タイトルを入れる。 ボディの中の一番最初に、売りたいキーワードを入れる。それもアンカーテキストでリンクを張る。先生にはたったそれだけを習ったのです。それだけをやってページをつくって5日目です、注文は。その5日目から700日の間、注文がないという日がないです。ありがたいです。 季節の年間の計画を立てなさい。これは加藤先生が教えてくれました。私が今やっていること、敬老の日の準備です。 今、お中元をやっていたら駄目です。それと今はお歳暮です。11月からやっていては間に合いません。
 キーワードアドバイスツールというのがあります。そこで「笹団子」と打つ人が2カ月前の 1カ月間に何人いるかというのがここで勉強できます。キーワードはものすごく大切です。 「笹団子」と検索する方は、大体1カ月300人から400人。「新潟土産」と検索する人は10倍の4,000人です。 だから「笹団子」というキーワードで売るよりも、「新潟土産」でトップに出られれば当然10倍の注文があるはずです。


2004年4月にすごいことが起こりました。モーニング娘。の小川麻琴さんが笹団子を持ってテレビに出た。 これをスペシャルに取り上げていただきました。これはかなり前から話がありましたので、ホームページのソースの中に、 「とんねるず春のスペシャル」「芸能人御用達」、こういうキーワードをことごとく入れて準備万端待ちました。 この放送日、私はベスト3ぐらいになると思っていましたが、早々、11位でした。もうがっかりです。 これは注文が来ないだろうと寝てしまいました。ところが、うちのページが夜中の3時にパンクしました。 次の朝、お客さんから大苦情です。ありがたいことに、こういうのに選ばれるお店は地方発送しません。 ベスト11なのですが、地方発送するというところはベスト11の以前にはたった1つでした。
 このときにキーワードを打って注文に来た方は、お取り寄せの好きな方なのです。だからうちのページで、 すごくいろいろなものを買っていただいています。普通、テレビのこれだけのスペシャル番組に取り上げてもらうには、 すごいお金がかかります。でもうちはただです。こんなにいいことはないですね。

 ダイレクトメールを出しました。すごく有効でした。ネットで注文する方はお取り寄せの好きな方です。 だけど面倒くさいと思いませんか。最初は面白半分でネットで注文するけれど、2、3カ月たつと、 「どこの店から買ったかな」というのがしょっちゅうあるんです。そういうときにダイレクトメールが来た、はがきが来た。 ぱっとめくると、「ああ、これ笹団子のお店じゃないか」。フリーダイヤルでばっちり注文が来ます。
普通は注文率が6%と聞いておりますが、うちは30%あります。1,000件くらい出したいなと思っていますが、 一度に出したら大変ことになりますので、徐々に出すようにしています。
 うちのページは非常につくりもださいです。CGIの勉強もスタイルシートの勉強をしている暇もありません。 お金をかけないで、私が自分で写真を撮ってつくっています。ところがページがださくてもちゃんと注文は来ます。 最近加藤先生が「田舎のものを売るのは、洗練されたページよりもださいページのほうがいいんじゃないか」と言われております。
 2004年10月に起きたのが地震です。怖い思いをしました。この地震で市内販売はめちゃくちゃです。道路はありません。 キャンセルが相次ぎました。皆さん商売どころではありません。泥棒が入ってもここまで荒らさないというほどの、 もう惨事といってもいいのか、どうしようもない地震でした。ところがこの地震が後になって新潟県頑張れよということで、 同情の注文が入るのです。インターネットで商売をしていなければ、こういう注文は入りません。本当にありがたいですね。

 2005年の1月です。食品というのは、12月の反動で1月は売れなくなるのですが、 うちにスーパーから「タラコを売りたい」という注文が来ました。これは北海道の物です。 どうしてうちへ来たかといいますと、タラコを北海道から仕入れると送料が非常に高い。 孝子屋さんという老舗のお店があります。こことは30年くらいのお付き合いで、商品を大々的に売っております。 スーパーさんは「孝子屋」というキーワードでうちに来ました。そうするとうちは送料無料なので、 もっと安くならないかなということで70万円ほどのお買い上げです。1月にしてはすごいです。 こういう注文もインターネットで来ます。柏崎市内で普通に商売をしていたのでは、こういう注文は絶対に来ません。

 加藤先生がもう1つ売れる秘訣を教えてくれました。「何が売れているかというのを、売れていなかったらうそでも いいから書きなさい。小竹さんのページは、本当のことが書けるから書きなさい」ということで、 ベスト3まで毎月書いております。これはものすごく有効です。やはり売れているものから注文が来ます。
 7月の前半は何が売れたのか。笹団子です。次に、はちみつ黒酢と書いております。3位はキリン生茶と書いてあります。 どこから注文が来るか。生茶は大企業です。大企業のオフィスはどこにありますか。東京だったら何十階です。 こういう飲料を買いに出ると時間がかかるそうです。エレベーターで下りてコンビニへ行く。東京ですと30分以上かかります。 でもうちは翌日午前中に関東圏へ着きます。しかも送料無料です。とにかく私は安いから売れるというのを言いたい のではないのです。検索の上に行けばなんでも売れるということです。
 どうしてうちは飲料を売ったかというと、「飲料だけではない。お茶菓子を買ってくださいよ」ということなのです。 東京のオフィスで飲料を何ケースも買うところの従業員の数は、けたが違います。笹団子の注文が何百個です。 その方は、飲料でうちのページに来ました。こんな売り方もあるということです。本当にどこにでもある商品です。

 新潟県はお米です。私はお米を売るつもりは全然なかったのです。ところがネットで笹団子を買う人が、 「送料無料だったらお米も一緒に売ってください」ということなのです。
 今年は田植えの写真を載せました。「はさがけ」を皆さんご存じでしょうか。「はさ」という木のところに天日干しです。 味が違うのです。旅館、料亭に発送しています。値段も高いです。この田植えをしている2人の写真を載せただけ、 その日から注文がすごいです。ここには「はさがけコシヒカリ」「玄米」というキーワードで来ます。逆に考えてみたら、 お米は新潟県はすごく遅いです。高知県はどうでしょうか。もう新米を売れますよね。私は高知県のページで「新米」を 1つも見つけることができませんでした。発信していいものがあるじゃないですか。しかも新潟よりも1カ月以上早いです。 どうして売ろうとしないのでしょうか。「いや、うちはつくっていないから」と皆さん言いますが、私、 お米をつくっていません。
 高知の人がうかうかしていたら、私は逆産直で高知のものを売ろう思っています。産直商品はすごいものがありますので、 ぜひ頑張ってほしいです。私がキーワードを打っても1つも出てきておりません。もったいないです。売ってください。 ふるさとを発信してください。皆さんは高知にいるから分からないのです。新潟に行くと、 カツオなんて食べられたものではありません。文旦なんて見るとシワシワです。それでも1個何百円です。 どこにでもあるものを欲しがっている人がいる。私のように高知を離れて、他県で生活して、 ネットで検索する人はものすごい数です。

 「女郎ぐも」というキーワードだってあるんです。女郎ぐも大会のブログでもいいです。 何かを書いて自分のページを知ってもらう。私の『がんばろねっか母さん』の日記は注文のページよりもアクセスが多いです。 それともう1つ、キーワードはとにかく入れ替えて、タイトル、ボディの中に入れる。それと毎日更新。 これだけでも十分注文が来ると思います。私は毎日更新というのは、日付だけではないです。 日記を書いてページを全部変えていますし、いろいろなページの写真も入れ替えています。 すごく大変ですけれども注文が確実に来ます。
 私はITやネット、ページづくり、まだ素人の部類に入るんですよ。スタイルシートをつくりなさいということで 勉強してもはっきり言って分からないです。もう娘に託そうと思っています。高知県は、本当にいいものがあるんですよ。 数え切れないじゃないですか。頑張ってください。特に全国発信がここの地域は遅れています。 私が「名物」で検索しても全然ぶつかりません。ものすごく売るものがあると思いませんか。いいものが、自然があって。