安心・安全・清潔な万博会場
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会場の入り口では持ち物の中身を検めることから始まる。「ペットボトル」を持っていませんかと聞かれる。 安全と秩序維持のためとの名目での持ち込み禁止物として、お弁当や飲み物が話題になった。 その検問作業や整理誘導の担当者の多いことにまず驚かされる。
交番に相当する警備ボックスは各ゾーンや各コモンに配置されており、診療所・応急手当所、ケアセンター・ベビーセンター などの安心の拠点も適正にちりばめられている。障害者・高齢者用のハートフルカーが決まったルートを走り、 時には可愛らしい救急車もサイレンを鳴らして走ってくる。このほかに気を付けたわけではないが、 おそらく監視カメラや各種警報装置や安全装置が配備されているはずだ。AED(自動体外式除細動器)は随所に設置してある。 これだけ空間的、時間的な密度の濃さでの備えがあれば、どこでも安全・安心の町になることができる。 それには沢山の人材と資金が要ることが分かった。
案内マルチスタッフや会場アテンダントと呼ばれるサービス係が常に会場内を巡回をしている。 とても親切であり、丁寧であり、居心地が良い。各パビリオンの担当者や誘導係などのホスピタリチィは行き届いている。 昼食はドイツ館のレストランに並んだ。ドイツ語での誘導は見事である。割り込みを絶対に許さないといった ドイツらしさを発揮していた。各パビリオンでも、列を作る秩序がきちんと守られている。誘導がしっかりしているのである。 いらいらせずに安心できる会場にするためには毅然たる態度が必要である。
人気の高いパビリオンでの長い列は致し方ない。しかしここで一言。女性にとってのトイレの行列は気の毒である。 男女共同参画社会とは、トイレの面積や便器の数を同じにすることではない。待ち時間が同じでなければならない。 これが唯一気になった点である。
ゴミ箱ステーションが各所にあるが、必ず係員が付きっきりで、残飯類、お箸、容器、包装、 ペットボトル等と分別を丁寧に指示してくれる。そしてゴミ箱から溢れ出ることなく、満杯になる前に収集している。 清潔に保ち、リサイクルを効果的に行うためには、多くの人手が必要となることを示している。ゴミ分別を人海戦術に頼ることが、 本当に環境に負荷を与えないことなのかと疑問に思えた。
名古屋に住む妹夫婦と会場で合流すると、10時からのトヨタ館の整理券を取ってくれていた。ここは無理と思っていただけに、 感謝感激である。携帯電話がなければ会場内で効率的に出会えることは出来なかっただろう。 トヨタ館を見ての感想は「整理券を取るために順番待ちのロボットが欲しい」である。皆が持ったらどうなるのだろうか。
それにしても、安全で、親切で、居心地よく、そして清潔に保つことはともかく投資が必要である。 そして、質の高い人材の選択と相当に念入りなトレーニングが行われたに違いない。愛知県は人手不足と聞く。 景気回復の先兵的な地域であること、万博に人を取られていることなどが原因と聞いている。 万博の要員の年齢構成は、若者から年配者まで幅広いと思われる。接客で良く訓練された人材を待ち望む企業も多いのだろう。
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