クラシック音楽ベストテン
音楽鑑賞の始まりはクラシック音楽である。作曲家も、曲のジャンルも重複しないように選定した私のベストテンである。
@マーラー、「交響曲、第1番、ニ長調」…戦後、米軍のラジオ放送(FEN)で始めて聴き、こんな音楽があるのかと吃驚した。 銀座の進駐軍専用の売店PXで米国製のLPを5、000円で購入できたがアメリカの匂いがしていた。
Aオルフ、「カルミナ・ブラーナ」…世俗的カンタータ。中世の宗教批判だったり、ふしだら礼賛だったりする歌詞は刺激的であり、 官能的であり、女性には説明しない方が良いようである。人間らしさに充ち満ちている。
Bフォーレ、「レクイエム」…沢山ある鎮魂ミサ曲の中で、天国を感じさせる曲。
Cシューベルト、「冬の旅」…振られてしまう何とも情けない男の話であるが、好きな曲。フィッシヤー・ディスカウに限る。
Dヘンデル、「メサイア」…ビーチャム風の演奏が好きだが、最初に聞いた音が刷り込まれている。
ここまでも、これ以後も、ベートーベンは一曲も出てこない。SPの時代はベートーベン一辺倒であった。 頭を掻きむしって、苦しみ抜いて作曲した曲は、それなりの覚悟で聴く必要があり、若いときはそれが楽しかった。 ある時から耐え難くなったのである。
レコード収集は、SPからモノラルLP(78回転から33・1/3回転)へ、そしてステレオLPからCDへと変わっていった。 MDが出たと知った頃には、DVDへの時代に入っていた。
Eバッハ、「マタイ受難曲」…「ミサ曲、ロ短調」もあるが、先に聴いて感動した受難曲の方に決定。
Fショパン、「ピアノ協奏曲、第1番、ホ短調」…有名なバイオリンやピアノ協奏曲が数ある中で、協奏曲ならこれを選ぶ。
Gブラームス、「クラリネット五重奏曲、ロ短調」…室内楽からはこれを選ぶ。この楽器の高音から低音までの音色の変化が魅力的である。 モーツアルトの五重奏もあるが、やはりブラームスに決めたい。
Hモーツアルト、「バイオリン・ソナタ、第28番、ホ短調」…短調の曲はどれも好きである。
Iストラビンスキー、「春の祭典」…「火の鳥」も、「ペトルーシュカ」も捨てがたいが、「春の祭典」を選ぶ。
番外編は、バッハの「無伴奏チェロ組曲」の全6曲。本来なら、カザルスだが、ヨーヨー・マのCDは最高の演奏と音質である。 歌劇のジャンルが一曲もない。番外編として、ヨハン・シュトラウスの「蝙蝠」を選ぶ。
その後、趣味の範囲は、アルゼンチン・タンゴ、ジャズ、シャンソン、ウエスタン、演歌とあらゆるジャンルへと広がっていった。 自分で演奏することだけはできていない。