土佐の伝統的特産品めぐり


● 佐川竹細工   住所/高知県吾川郡佐川町甲1072-2
  電話/0889-22-0076


高知県では、郷土で育み受け継がれてきた全国に誇りうる伝統的特産品を、 「高知県伝統的特産品」として 指定する制度を設け、現在12品目を指定しています。



 「文教の町」として知られる佐川町。 町の中央には酒蔵があり、落ち着いた情緒を醸し出している。イチゴ、新高梨、リンゴなどの果物づくりが盛んで、「佐川茶」は味・香りともに素晴らしいと評判だ。

 昭和9年に竹加工研究指導員としてこの佐川町に赴任した初代「竹元斎」により、先進地の技術と多様な形状、精巧な編目の竹細工製品がもたらされた。 その後、「2代目竹元斎」が、地域の素材を生かした伝統技能を継承。

 使用されているのは、地元佐川町の“真竹”や“淡竹”。このほか、大豊町や愛媛県で合掌造りの家を解体する際に、天井に張られていた竹を取り、竹細工に利用している。 この竹は“すす竹”といい、長年にわたって暖炉裏などで燻された何ともいえない独特の風合いがある。

 佐川竹細工は華道・茶道のための花入れや竹籠が主流で、かつては愛媛や名古屋など県外との取引も行われていた。 2代目亡き現在は、展示・販売のみ。桜の花が咲く頃に佐川町で開催されるお茶会では、繊細で多様な作品がお披露目され人々の目を楽しませている。
ひさご 清風篭花入れ 竜子篭