土佐の伝統的特産品めぐり


● まんじゅう笠(芸西村 宮崎直子さん)   お問い合わせ先:芸西村教育委員会
  住所/高知県安芸郡芸西村和食1262
 電話/0887-33-2400


高知県では、郷土で育み受け継がれてきた全国に誇りうる伝統的特産品を、 「高知県伝統的特産品」として 指定する制度を設け、現在12品目を指定しています。



 高知県の東部に位置し、月の名所琴ヶ浜で知られる芸西村。安芸郡のもっとも西にあることが村名の由来です。 平成元年に、村の伝統的な生活文化の数々、その技術を新しい時代に伝授していくための場として伝承館が建てられました。 残念ながら、平成16年に閉館になりましたが、現在でも製糖作業(11月中旬から12月末まで)とまんじゅう笠製作(毎週木曜日) に利用されています。

 丸みを帯びた美しい形、軽くて涼しいまんじゅう笠。江戸時代、坂本龍馬が脱藩する際に顔を隠したことから脱藩笠とも呼ばれます。 もともとは、日本全国で江戸時代以前から竹と筍の皮で作られていました。 その後、一部布地を使うようになり、高知県では明治・大正期にかけてもっとも多く生産されました。 芸西村和食の海岸地域の人々は副業として従事し、最盛期には約120軒で作られていたほど。戦後、需要は減少、 現在では装飾品の民芸品として、宮崎直子さんが生産しているだけとなりました。

 時代劇では石坂浩二さん扮する水戸黄門が、芸西村のまんじゅう笠を着用。昨年はNHKでドキュメンタリー放映されるなど、 取材をうけることも少なくありません。現在、和食にあるご自宅で製作・販売をするほか、 毎週木曜日には伝承館で製作指導に携わっています。

まんじゅう笠
まんじゅう笠
宮崎直子さん
宮崎直子さん(手前)