ネバネバ、ヌルヌル、ツルツル
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数年前に「高知森ときのこを愛する会」に入会した。きのこ祭りだっただろうか、きのこ観察会だっただろうか、本物の野生種の「なめこ」を初めて見た。 その自然の「なめこ」の傘の経は4〜5センチを超える大ものである。それが群がって生えているのだから驚きである。 スーパーにあるパック詰めの栽培種が本来の「なめこ」の姿と思っていた。
ところで、なめこ汁は大好物である。特に熱い味噌汁が良い。ヌルヌル感が最高である。ジュンサイの味噌汁も同じように好きである。 そして生卵を掛けたご飯、とろろ芋ご飯、または納豆ご飯があれば、私にとって最高の朝食メニューとなる。 さらに松前漬けや千枚漬けのような昆布の入った漬け物があれば言うことはない。要するに「ヌメリ」や「ヌルヌル」が好きなのである。 「ネバネバ」、「トロトロ」、「ツルツル」食感のお料理やデザートはすべてが大好物である。
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この夏、コンビニのローソンから「ネバネバ」の企画商品が売り出されている。「お手軽オクラネバネバそば」には、 オクラ・なめこ・つのまた・めかぶ・茎わかめと5種類のネバネバ食材が入っている。「ネバネバ姫サラダ」では、 オクラ・とろろ芋・もずく・モロヘイヤ・なめこ・わかめ、昆布と7種類のネバネバ食材を使っている。この他にも多数の商品が夏を乗り切るために用意されている。 もちろん納豆を使った商品もある。高知で手に入る数品目を試食したがなかなかの逸品である。
とろろや昆布だけではない。海苔・アオサノリ・ヒジキ・テングサ(ところてん、そして寒天の原料)など海藻類のほとんどは「ヌメリ」があり美味しい。 沖縄久米島の原産で室戸海洋深層水で養生栽培した「ぷちぷち(生)海ぶどう」はシャキシャキ感とヌルヌル感の両方が共存している。 また、見かけも歯触りも海藻と似ている木耳(キクラゲ科キクラゲ属)も大好きである。ロッククライミング中に発見し、ルートを外しながら採取し、 登頂後に大切に調理した岩茸(きのこ類ではなく地衣類)はことのほか美味しかった。命がけの採取だったからであろう。
また、ヌルヌル野菜ではモロヘイヤ以外にも、ツルムラサキ・明日葉・アカミズ(うわばみそう)などがある。わらびも仲間に入れたい。 「ヌルヌル芋」は種類も呼び方も多様である。里芋・山芋・長芋・自然薯・つくね芋などなど。動物質のヌルヌル、プリプリは煮こごりに尽きる。 これは動物蛋白のコラーゲンがゼラチンに転化したものである。
なめこの「ナメ」のようにヌルヌル感を表現した名前のきのこを調べて見た。ヌメリガサ科ヌメリガサ属、 イグチ科ヌメリイグチ属のように科属名そのものが状態を表すもの、ヌメリササタケ、ヌメリツバタケ、アブラシメジの名前を持つもの、 名では表されなくても「ヌメリ」を持つものなど、「ヌメリきのこ」は極めて多い。 その時に皆で採取した多彩なきのこ類を投入する「きのこなべ」が大好物なのは当然であろう。なお、「きのこなべ」は基本的に味噌仕立ての豚汁である。
今後も「森ときのことグルメを愛する会」で、「ネバネバ・ヌルヌル」グルメを中心にグルメを楽しみたい。そして、一つずつ食べ分けられる様になりたいものである。
*注 Fungus(森ときのこを愛する会会報)Vol.26,(2006)9月号の投稿文の修正・追補したものである。
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