トヨタが北米を席捲する時 |
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大排気量、大馬力のカーレースのSF小説「トヨタが北米を席捲する時」が刊行されたのが1981年である。 「トヨタがGMを越える日」は現実の日米の自動車のシェア獲得競争とその将来予測であり、2004年に出版された。ここでは2010年に逆転すると予言しているが、 最新の会社四季報は今年の逆転を予想している。 10月中旬、高知県技術者協会のトヨタ工場の見学ツアーに参加する機会を得た。自動車工場の見学は20年振りである。 行く先は、豊田市周辺に12ある工場の一つ、堤工場である。 プリウス、ヴィッツ、プレミオなど5車種の混流生産が行われており、「かんばん」「アンドン」「ポカヨケ」などで有名なトヨタ生産方式を見学した。 創意工夫の提案が1件/月/人の割合でなされ、90%以上が採用されると聞かされた。人づくりの中で小さな積み重ねの改善が常に行われていることを知った。 高知に帰ってすぐにトヨタを調べた。なぜトヨタは人をうまく育てるのか、トヨタを最強にする習慣とは、トヨタの前に赤信号はないのか、 などが読んだ本のキャッチフレーズである。ここで、愛車歴を述べて、私のトヨタに対する感想を述べる。 単車のライラックに始まり、スバル360(2台)、パブリカ、ブルーバード、スバル1000、レオーネ(2台)、カリーナ、レガシー2000、レガシー2500と 乗り換えた。セカンド・カーとしてムーブを使っている。富士重工7台、トヨタ2台、日産1台、ダイハツ1台となる。そして、乗用車の排気量は360CCから2500CCと 次第に大きくなる一方である。 また、これらは技術的な斬新さを持った車種が多くなっている。ライラックはBMWと同じで、エンジン縦置きのシャフト・ドライブである。 空冷2サイクル2気筒、混合ガソリンのエンジンで、2ドアのスバル360は最初の乗用車。トヨタのパブリカは、空冷2気筒水平対向エンジンである。 水平対向4気筒のアルミニウム製の白いエンジンで、前輪駆動のスバル1000が好きだった。その後のレオーネ、レガシーと続くのである。 ところで今となって見れば、ブルーバード以外は全てトヨタ系列に入っていることになる。 新車で手にしたのは2台のレガシーと1台のムーブである。その時、品定めと下取り交渉に各社の販売店を次々に訪れた。 トヨタ車購入とはならなかったが、一昔前も、現在も、そして地域に依らず、トヨタの販売店の対応が最も優れていた。 連係プレーと引継ぎが見事だった。セラミックス・ターボを搭載した「トヨタ7」が活躍するSFとは異なり、トヨタの普通車には技術的に目立った特徴がない。 しかし、セールスマンの資質と組織力が、無難なデザイン、普通のメカの車を売れ筋にしていると考えられる。 もう一つ、地元資本の販売店を大切し、経営者にやる気を起こさせているのではないだろうか。 技術的な特徴は売りの一つではあるが、全てではない。トヨタ系列に組込まれた販売店にその効果が伝わるには少し時間が必要であろう。 なお、今朝のニュースは、トヨタが環境対応のディーゼル・エンジン技術を持ついすゞ自動車を傘下に入れると報じている。 (1)「トヨタが北米を席捲(せっけん)する時」 |
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PLATFORM No.231 2006年12月号