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有限会社キャム 柳田氏
 代表 柳田 英二 氏

● 住 所:安芸郡田野町2703−14
● 創 業:平成9年9月
● 事業内容:木材加工技術開発・製造・販売、森林・木材加工コンサルタント
● TEL:0887−32−1201
● FAX:0887−32−1202
● URL:http://ldm-wood.com

 木材を天ぷらのように揚げて乾燥させる発想。木材加工の技術開発を行っている有限会社キャムは、 この高温液相乾燥法(LDMパラフィン処理)により、防水性がありかつ伸縮を抑える効果がある木材乾燥機「LDMマルチドライヤー」を販売している。

 平成9年創業。柳田英二氏は、木材関連の全国的フェアに参加して面白い実験を目にする。 それは、杉の木に熱を加えて圧縮固定するというデモストレーションだった。 当時、高い温度を加えると木材は劣化すると考えられていたが、高温加工に可能性を感じた柳田氏は早速研究にとりかかり、試行錯誤を重ね、 杉の木の圧縮固定に成功した。その後、LDMパラフィン処理を開発。木材加工技術開発・製品開発を手掛け、現在に至る。

◆天ぷら乾燥法

 木材乾燥機はスチームを使って水分を飛ばすものが主流ですが、当社が独自に開発した「LDMマルチドライヤー」は 木材を高温のパラフィン(ロウソク)液につけて水分を飛ばす、いわゆる天ぷら乾燥法です。
 木材乾燥機の歴史は浅く、10年ほど前にはまだ木材に熱を加える概念はありませんでした。 しかしこの高温がミソで、水分を瞬間的に飛ばします。「LDMマルチドライヤー」では、通常1週間かかる乾燥時間がわずか1日。 そして手法も簡単です。パラフィンは40度で液状になり、100度から200度の温度調節ができ、扱いやすい。それが開発のポイントでした。
 また、当社ではLDM木材を用いた商品を提案しています。LDM木材の特徴は防水性があり腐りにくく、伸縮がありません。 そのため長期の屋外使用に耐えられます。例えば、木製看板や柵、ベンチ、ガードレールですね。 すでに公共事業やヤ・シィパークの木製遊具にも使用されており、防腐剤を使用していないので環境への影響も少なく安全です。

LDM柵 LDM柵

◆プレスリリース代行サービスを利用

新商品を取り上げていただけるように、メディアに向けて積極的にアピールしています。 先日は、高知県産業振興センターの賛助会員向けサービスの一つであるプレスリリース代行サービスを利用しました。 商品はLDM木材を使用した「コンクリート木製型枠」。はく離剤が不要で転用回数が従来品を上回る低コストの型枠です。 その記事が日刊工業新聞に掲載されました。大阪、名古屋、秋田の型枠業界から反響があり、当社までお越しくださった方もいました。 次回は、木材業界の新聞に掲載されたいです。メディアの宣伝効果は大きいですからね。

視線誘導標 視線誘導標

◆環境を汚さない木材社

「キャム」の社名はk=環境を、y=汚さない、a=明日を創る、m=木材社から名づけています。 高知県は森林面積割合が日本一。また、間伐材の利用は地球温暖化の防止に繋がります。 木材を扱う企業として、私どもの最大の課題は、お客様にいかに安く品質の良い木材が提供できるか。 これからも「LDMマルチドライヤー」と「LDM製品」の可能性を広げていきたいです。


PLATFORM No.232 2007年1月号