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株式会社 スカイ電子 廣林氏
 代表 廣林 孝一 氏

● 住 所:高岡郡四万十町東大奈路1380−56
● 創 業:昭和62年
● 事業内容:特殊コイル・精密コイル製造販売、マイクロ風力発電機・小型風力発電機・
          自動車発電機・小型発電機のアウターローター発電機の開発販売
● TEL:0880−22−3993
● FAX:0880−22−2332
● URL:http://www.sky-denshi.co.jp/

 クリーンエネルギーへの関心が高まるなか、小型風車向けの発電機を開発したスカイ電子。 特殊コイルメーカーの技術とノウハウを活かした新事業を展開する。

 もともと松下産業系の協力会社である部品メーカーに勤務していた廣林社長は、製品開発や新工場立ち上げに携わっていた。 84年にメーカーが四万十町(旧窪川町)へ進出したのをきっかけに、高知に自宅を移し、86年に独立。87年にコイル専門メーカーとして スカイ電子を設立した。
 CDのヘッドやハードディスク用、携帯電話振動モーター用などのコイルを次々と手掛けるものの、大手電機メーカーの海外移転の 影響を受ける。売り上げが落ち込むなか、事業展開としてコイル技術を生かした発電機を開発。好転を遂げている。

◆アウターローターコアレス発電機の構造

 開発したのは、小型の風力発電や水力発電に使用する発電機です。大きさは、直径600o厚み83o重さ95s。 1分間に300回転の低速で、5キロワットの出力があります。形は、円盤状で真ん中に軸があり、 磁石のついた円盤部分(外側)が回転して、内側のコイルに電流を発生させる「アウトローター」と呼ばれる構造です。
 通常の発電機では、コイルを通過する磁密度を大きくするため鉄芯にコイルを巻きますが、鉄芯を使用しない「コイルレス構造」を採用しました。 鉄芯がないので磁力の引き合いが少なく、滑り出しがなめらか。コアレス発電機は以前からありましたが、1キロワット未満のものしかありませんでした。 ”弱風で高出力”が当社の発電機の特徴です。

小型風力

◆コイル構造の専門家

 発電機の開発を始めたのは1999年。コイルの専門技術を生かした新しい事業を考えていた頃でした。 高知県産業振興センターによる産学官プロジェクト「ローカルクリーンエネルギー委員会」に参加いたしました。 そのプロジェクトで、風力発電の研究で知られる足利工業大学 牛山泉教授や高知工科大学・高知工業高等専門学校の指導を得ることができ、 2002年に「コアレス発電機」の第1号が完成しました。
 コイルは巻き方によって効率がまったく変わります。「コアレス発電機」でもっとも重要なのは、コイルの捲き数と形、磁石との間隔。 この貼るには、5キロワットの製品を大きさ・重量を変えずに10キロワットまで出力できる発電機を発表し、シリーズ化する予定です。

◆技術の確立をめざして

 昨年、新幹線のグリーン車に常備されているWEDGEという月刊誌で、当社の「コアレス発電機」が取り上げられました。 全国各地からお問い合わせをいただき、確かな手ごたえを感じています。もちろんマーケットがあれば大量生産を目指すメーカーとの競争を避けられません。 目下の課題は、競争に負けない技術の確率です。


PLATFORM No.233 2007年2月号