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プラットフォーム 2008年7月号 No.250

高知工業高等専門学校建設システム工学科
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- はじめに
- 約30年、地元高知で建築の仕事をしてきました。現在、高知高専で建築デザインの講義・実習を受け持ち、次世代の「人間・技術者」育成に頑張っています。「産」から身を引き、世の中を新たに見つめてみると、人間として、「ものづくり」こそが国、地域、家庭活性の源であると再認識させられます。
高知県では、近く発生するとされる南海地震対策としての既存住宅改修、全国一の森林率の木材活用の柱として、県産木材使用住宅の普及など、県民に身近な問題が建築分野に多く存在しています。同時に、建築・建設業界の構造的不況克服も大きな課題です。このような高知県の緊急課題に、「学」の立場から、どのようにお役に立てるか模索しています。
また、今まで出来なかった建築デザインの根源的課題にも取り組んでいます。
- 県産木材使用システム住宅の開発・普及
今まで、高知県産木材を使ったシステム住宅の開発、販売、ブランド化を進めてきました。このシステムを活用し、フランス・パリに茶室の建設も行いました。しかし、山側(川上)の活性化につながる成果を得るに至っていないのが現状です。和紙、漆喰など土佐独特の材料の使用範囲の拡大を計り、大工・左官の伝統技術をも生かした総合的な建築技術の近代化が必要です。生活環境の変化に柔軟に対応できる設計、生産、改修システムの開発、木材の使用分野の開発・拡大などの課題に取り組んでいます。
- 形態概念化・建築造形原論の
基礎確立
欧米で使われているインチ・フィートと日本で使われていた尺寸を比べ、1フィートと1尺は1ミリと違っていないことは注目すべきことです。1フィートは12インチ(12分割)、1インチは16分割です。1尺は10寸(10分割)です。私はこの2つの尺(定規)を人間尺と呼び、世界中の尺を統合する新たな寸法体系を作り出したいと思っています。その上で、今までカンや才能でしか語られなかった建築デザイン分野での美の創造を、工学的視点により確立したいと考えています。
- おわりに
- 「産」から「学」に立場が変わった今、「学」以外の世界との接点がいかに少ないかを痛感しています。建築は生活に密着しています。そのため、地域社会との連携による活動が不可欠です。「学」を超えた活動をこれからも続けたいと思っています。
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