情報プラットフォーム 2010年5月号 No.272

「売上を上げろ!」では利益は上がらない。
~ 今一番知りたい事が見て解る ~ 【後編】

日時:
平成22年2月16日(火)
場所:
ぢばさんセンター研修室1
主催:
(財)高知県産業振興センター
e商人養成塾

講師

東海林武道具店 東海林 一義 氏

情報プラットフォームの前々号、前号に引き続き、ネットショップ運営支援講座の概要を紹介いたします。

お客様に満足を提供する

昨日、食事している時に、すばらしい話を聞いたんですよ。

おいしいお魚を食べながら「これからの商売は、人のための世のため、環境自然のために役立たないと世の中の人、認めてくれませんよ」って。

いいですか。プライスは下げざるを得ない。仕方ない。さき程のうちも落ちてきたお話です。落ちていいじゃないかと。そのまま落ちれば、その商品価値はそのつけたプライスの分しかないんですよ。

ところが、人のため、世のため、環境のために積み上げる。プライスは下がったとしても、お客様の満足というのは変わらない。

今、プライス、プライス、プライス、プライスっていうふうにプライスしか書いてない方。考えてください。この商品は、こういうもので、ここで商品を買うとこんなことに役だつ、何とかになる、とかって書いてますよね。ああ、そのためだったらこのお店で買っていいかなって、お客さんは思うんですよね。

お客様は皆様と一緒でお金がないわけではない。使いたい場所を探しているだけなんですよ。安く買いたいだけじゃない。安く買いたい人は安く売っているお店に行けばいいじゃないですか。

昨日の話は、今、人のための、世のため、環境のため、それをページに盛り込んでその商品価値に追加させているところ、これは、お金は入って来ないかもしれないですけど、お客様は満足することができるということだと思います。

集客するには

「でもね、売らないとだめでしょう。商売だから」とか言うんですよ。それはそうです。だから、その割合を変えていきましょう。今は売っていてもいいんです。少しずつ足していきましょう。そして、時代は変わっていきます。

竹刀ですが、100円の竹刀がありました。その竹刀を研究開発することによってプライスを上げたり下げたりできるんです。他にないものは高く売っていいでしょう。他よりもっと安く生産できるようになったら、単価を下げてもいいでしょう。仕入れ単価を下げてもいい。数を多くお客様にご紹介するためには、基本的にSEOはできてなければいけない、最低限のお話で、特別にSEOをするというのは、もう問題外ですよね。ネットショップをやっててSEOができなければ他店に勝てないですよ。だってお客さんに知られないんだもん。もしSEOができなければ、他の手段を使えばいい。仮に雑誌やテレビ、そしてPPC、メルマガ、アフィリエイト。

最初、SEOで何十人か集めましたよ。そこに積み上げるのがPPCで、だから、SEOができなくてはPPCもアウトですね。それにメルマガをプラスするんです。最初、ネットショップを始めた頃に色んなことを書いてみたんですよ。メルマガってやりやすいから、とりあえずメルマガをやってみようかなと思ったりする。2004年、2005年にはそういう情報がたくさん入るようになりました。そうすると、優先順位を決めるようにすることができたんですね。SEOをやってPPCをやって、それからメルマガを出す。

粗利を安定させるために、イベントを毎月やったほうがいいし、お客様を喜ばせるプレゼントをやったほうがいい。プレゼントにしても、よく在庫、店に余っている在庫をプレゼントしたりするお店もあるんですけど、実はそんなのは要らない。お客様は良い物が欲しい。

うちでよくやるのは、来月売れるものをその前の月にプレゼントします。

あとは、アンケートは、これは賛否両論です。お客さんに訊くべきか、訊かないべきか。絶対的に自信のある商品はお客さんになんて訊く必要はないです。だって、お客さんはわかるわけない。わかるわけないものを、これいいですよ、これうまいですよって、あなたから言われると買う。これ、本当ですね。アンケートを集めました。それで改善しましたとかといっても、いや、だってアンケートなんて無責任ですからね。本気で、本当に買い、売れるものはどうかなと思ったりする。プレゼントで使うにはアンケートというのは、最近あまり役に立たないように思えてきていると。

そして、ああ、なるほど、それをやればいいんだと思って、重要なことは、スタッフもそうですけど、うちでルールは、「0.2秒で、はい、よろこんで」なんですよね。うちでは女の子しかいません。スタッフは。何で女の子かというと、男の子より女の子が好きだから。ただそれだけなんですけども。返事が遅い人っているんですよ。若い子に、また年配の方でも。返事の遅い人というのは、どうしてかというと頭で損得考えるという。そんなことは望んでいないんです。あなたの損得、感情論は望んでいない。今、やれっちゅうことはやりなさい、と。

情報の活用

情報ビジネス。最初の情報活用の、普段の仕事の話に戻ります。パソコンは皆さん使います。二つあるんですね。操作技術と利用技術。今までお話したのは全部利用技術。これは使えば使うほど、考えれば考えるほど、そのノウハウをどんどんどんどん蓄積していきます。操作技術というのは、エクセルを上手に使えますとか、ワードを上手に使えますとか、ファイルメーカーを上手に使えますというのが操作技術です。ワードを使えるのはもう古い。それは得意な人にやってもらえばいいじゃないですか。社長はやらなくてもいい。社長は利用技術、こっちだけでいい。

ダイレクトにSNSを使うことで、お客様との利害の壁がなくなった。そして、担当者が直接、うちの担当者は皆、SNSに入ってますから、お客さんとやりとりする。だから、その女の子たちも日常生活を書いてますから、それでモチベーションが上がる。何処からそのお客さんがぼーんとうちに来ても初めて会う人と思えないんです。あの時はこうですね、あの時はこうですね。たくさんお話ができる。これからも続けていきたいのは壁のないやり方ですね。お客様とも自分ともスタッフとも壁のない隔たりのないやり方。これが、どんどんどんどん、このデジタルの時代というのが進んでいく中で障壁がなくなってきていると思いますね。

さて、キーワードとかSEOとかをまず色々調べたりして使っていくわけですけれど、そこで、費用対効果とかを考えるわけです。野村監督がいなくなって思うんです。つぶやきよりもぼやきってあるじゃないですか。ぼやきって本音なんですよね。具体策なんですよ。そのボヤキを解決してやると、その人は成功するんです。野村監督が居ないのはちょっと寂しいです。野村監督の言うとおりにすればいけるのに、誰でも。

ここはキーワードではもうない。お客様のぼやきです。お客様のぼやきをどうやって手に入れるか。信頼関係がないとぼやき、とれないですよね。壁があるとぼやき、とれない。今これから出てくる新しいディバイスは、そういう壁をどんどんどんどん無くしていくと思います。で、先に我々が見なければいけないのは、そのぼやきです。本当のところ、具体策、アンケートでもない。本質ですよね。そうすると、お客様から求められる企業が最強になりますね。そこで支えられる企業が。そして、スタッフ皆が喜びあえる経営が最良ですよね。

今までは、部分的に最適化。SEOとかSEM、最適化の問題なんですよ。どこかだけ最適化。これってランチェスターでいう弱者の戦略なんですよ。弱者というのは、どこかだけ最強になろうとか、どこかに勝とうとか、どこかなんですよ。ところが弱者は必須なんです。必ずやらないと勝てない。強者も弱者がいるからやれるんですよね。でも、皆さん、弱者でいいですかという話ですよ。捨てるところを捨てると強者になれるわけですよ。戦うところをいれてしまうから弱者になってしまう。それでも、捨てるところを捨てて何かまぎれてればいいじゃんて感じです。流れにそって。e商人養成塾のある会員さんが言われたように、今、必要なことを少しずつ取り入れて世の中の流れに流されればいいじゃん。何もしなければ、それでいいじゃん。無理に泳がなくていいじゃん。

それが、活きてくると、今後の未来、明日からの未来、これからは大きく変わる未来に適応化されていくのではないかと思うわけです。


長い時間ありがとうございました。