情報プラットフォーム 2010年6月号 No.273

特集 水産業

3 海のレストラン 鰹群家 NABURAYA
高知のいいモノ、いい文化を全国へ“発信”

龍馬が寝そべって酒をしこたま飲んだかもしれない桂浜の竜王岬から西を望むと、長〜い海岸線が目に飛び込む。江戸時代の人は知らないが、現在の名称は「花海道」である。

「花海道」を西に向かって数分走ると、右手にログハウス調の建物が現れる。建物の横には、「龍馬たたき…? えーはじめて聞いた。そんなたたきがあるがや!」

そのログハウス調の建物が、今回ご紹介する「海のレストラン 鰹群家(NABURAYA)」である。

歩み

浜崎 隆 氏店の経営者である浜㟢隆氏は、鍋焼きラーメンで有名な須崎市や四万十川ウルトラマラソンのコースである四万十町で長年衣料品の小売や食品スーパーをを営んできたが、絶えず頭の中を占めていた思いは、「地域にある良いものをもっと活かして何かを作り、できたものを高知の文化を添えて県外へ発信したい」との考えであった。

数年間の試行錯誤を続けたある日、ひらめいた。「そうだ!“わら焼きの鰹たたき”を作ろう」。鰹はスーパーの流通網から良いものが確保できる、わらは仁井田米が近くにある、人手もある。あとは、手間を惜しまず手作りに徹すると良いものができる、と考え、少量ながら「本格的なわら焼き鰹たたき」を作り始めた。

チャンス

6年ほど前、現在のレストランの経営依頼のオファーが来た。その時、今まで考えていた「県内のものや文化を県外へ発信していく」いわゆる、地産外商をするにしても、県内で一定の評価をされないと県外へ出しても評価されないので、県内の市場調査の拠点、かつ、県外への発信の拠点として活用しようと考えた。

早速、建物の横に鰹のたたきをわら焼きするコーナーを設置して製品の生産に努めた。しかし、レストランを引き受けたものの、はじめてのことであり、苦労の日々が続いた。

当レストランの立地は、すぐそこに海が開けてロケーションは抜群であるが、夜になると土日以外は人通りが少なく閑散としている。レストランとしては、昼間の客の集客が中心となり、苦労しながらも今年でまる6年間経営を続けており、わら焼鰹たたきの知名度も上がってきている。

飛躍

昨年から県外で修行を行っていた息子の龍一氏がレストラン経営に参画し県内外をPRに飛び回っている。

島田シェフまた、今年からは、元ホテル日航高知旭ロイヤルの総料理長であった島田シェフがメニュー作りに加わった。他では味わえない尖った地産地消に研きを掛けると同時に、高知の食材を使った文旦・ゆず・小夏・いたどりなどをジャムにするなど、地のものを加工して地産地消・地産外商を目指して商品開発に努めている。

レストランは7月初旬リニューアル予定
■海のレストラン 鰹群家NABURAYA
 株式会社ハマヤ
〒781−0270 高知市長浜6598−9
TEL 088−841−5611 FAX 088−841−5616
E-mail:naburaya@almond.ocn.ne.jp