情報プラットフォーム 2010年10月号 No.277

特集 生姜関連産業

農林業の生産者と共に機械化を進めて!株式会社サンテクノ

株式会社サンテクノは農林業の省力化、機械化を進めるための様々な機械を生産する会社だ。香美市土佐山田町朝日町に窪田社長を訪ね、お話しを伺った。

営林署と共に

株式会社サンテクノ(旧 クボタ鉄工所)は、林業の種苗生産に関連する機械を製造販売している企業だ。当初、営林署と連携して、杉、檜などの苗の生産に関連する機械を開発してきた。当時、土佐山田町に国の種苗事業所があった。種苗生産の機械化に熱心な方がいて、種まき、植え付け、苗の選別、除草、植え付けなどの作業の機械化を目指して一つひとつ機械の開発を行っていった。

これらの機械は、全国の営林署に種苗生産の機械化事例として紹介され、多くの営林署に導入された。林業用の種苗生産に関する機械というニッチな分野ではあるが、日本国内で100%のシェアを持つ機械も多いという。ここが(株)サンテクノの原点であり強みだ。

種苗の生産は民間に移ったが、広葉樹や果樹用と対応分野を広げるサンテクノの機械は、今でも種苗の生産現場で活躍しているという。

農林業の機械化を支援!

これらの機械を見て、全国から様々な相談が来るようになった。

例えば、牡丹の苗の生産支援の機械。牡丹の苗は、シャクヤクに接ぎ木をして作る。根がはったシャクヤクの苗木を掘り出すことは大変だ。だが、狭い畑に重機を入れることは難しく、昔ながらのスコップを使った作業を行っていた。まさに重労働だった。「苗木を簡単に掘り取る機械は出来ないか?」島根県の農家から窪田社長のところに電話が入った。

シャクヤクの堀取り機は、これまでの種苗生産で培った技術を活かして作った。あわせて、牡丹の植え付け機も開発し、納品している。作業が大幅に機械化しされた。高齢化が進む牡丹づくりの農家には、大変喜ばれたという。

サンテクノでは、サツマイモの植え付けを助ける機械や、マルチを巻き取る機械、お茶の木に寒冷紗を張る機械など様々な製品を開発している。

クボタ鉄工からサンテクノへ

平成18年、サンテクノと社名を変更している。これは、クボタ鉄工では農機具メーカーと紛らわしいから。様々な農業支援の機械を開発していく中で、太陽の下での作業の効率化を支援する企業という意味を込めて「サンテクノ」としたという。

生姜の収穫

生姜栽培の労力の1/3は、収穫作業だといわれている。

生姜は、出来るだけ畑でねかせておきたい。しかし、霜が大敵。このため、10月から1ヶ月くらいに集中して収穫作業を行う。

生姜の収穫作業は、切り取った茎を引っ張って生姜を掘りあげる。茎を切り取って生姜を取り出す。その後、親芋も掘り出す。力と人手のいる作業だ。

生姜農家のブログにも、「これまでは、痛い、痛いと腰をさすりながら生姜の抜き取り作業をしていた。ハーベスタを導入してからは、腰の負担は軽減された。一度機械を使うと、自分で抜く作業には戻れない」という主旨の書き込みがある。

生姜ハーベスタ【楽楽】誕生

この機械は、生姜の茎を引き揚げて、茎の上部のカットするもので、同様の機械を大手のメーカーも生産しているが、サンテクノの商品は、切り取った茎の処理や、畑の中での移動などの作業性で他の機械を上回るものだという。

サンテクノが生産する生姜の堀取り機は、まさに、重労働から人々を解放する機械だ。

新商品の開発

現在、生姜の堀取り機の新商品を開発している。

主な改良点は、(1)乗用にしたこと (2)2条の生姜を一度に掘り取ること (3)親芋の堀取り作業も同時に行うこと だ。

この機械の導入には、植え付け方法の変更が必要となるが、一度に2条の茎の切り取りと親芋の堀取りが乗ったままできることで、人手と収穫時間を大幅に短縮することが出来るという。

ものづくりの醍醐味

機械をつくる過程で製品が組み上がるのを見るのは楽しい。できあがった機械が、思い通りの動きをして、利用する方に喜んでもらえる。これがものづくりの醍醐味だという。

林業用を中心に様々な機械を開発してきた窪田社長。日本全国どこでも、30分走ると知り合いがいるという。過疎化、高齢化が進む一次産業の機械化にいち早く取り組んでこられた、サンテクノの今後の活躍に期待したい。

■株式会社サンテクノ [本社工場]
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