公益財団法人高知県産業振興センター 高知県中小企業支援センター
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情報交流館ネットワーク
火中の栗を拾うような形で情報交流館ネットワークの代表を引き受けた。1999年(平成11年)の発足当時には、情報交流館ネットワークには登録した加盟団体が50近くもあり、交流館は単なる箱物ではないぞと活気に満ちていた。小さな「森の音楽会」もそのような活動の一つであった。当時の活発な雰囲気の事例を感じていただくために、「森の音楽会事始め」と題した拙文を「情報交流館ネットワークだより」(No.14、11(2002))から抜粋する。
「コミュニティー・センターの小さなホールでの、個人の家のダイニングルームでの、ミニコンサートを探しては聴きに行きました。アメリカに一年間滞在した1974年から1975年に掛けてのことです。演奏者の息遣いが聞こえるほどに近くで、音楽を聴くのは初めてでした。ハプシコードを間近で見たり、触ったりしたのはこのようなときでした。」 「高知にもありました。香北町の物部川のほとり、おしゃれなログハウスの喫茶店があります。その樫尾さんご夫妻から『今度、フルートの小さなリサイタルをここでやります。』とお誘いを受けました。」、「土佐山田町の奥、由緒ある旧家を利用した料理屋があります。ここは、一晩に一組の客しか受けず、年末には一年分の予約が入ってしまうほどの評判です。」、「お料理を戴きながらの小さな音楽会が年に1回ここで開かれ、4~5年も続いて居ることを知りました。この地区の横山さんを中心に進めて居られると聞きました。」
「高知工科大学は林業試験場を移転させて、建設したという経緯があります。物部川の右岸、工科大の対岸に、様々な機能を統合した高知県森林総合センターがやっと出来上がりました。この中に『森の情報交流館』があります。県民に森と木の文化を知って貰うための施設です。ある時、上のような関連ある方々の集まりで、この空間を利用して音楽会を開こうと盛り上がりました。子供が居ても良い、騒いでも良い、気楽な音楽会にしようとまとまりました。クラシックだけではなく、時には、ジャズも、フォークソングも、そして、野外に出て草笛やオカリナを聴くことも考えようと決まりました。音楽の合間に森と緑に関連ある話を聞きます。」、「今までの話題は、きのこの話、森の動物、炭の不思議、里山の話、土佐派の家などです。」
「森の情報交流館のイベントコーナーのパソコン投影スクリーンの直ぐ上に、『森の音楽会』と記した緑色の看板がいつも掛かっています。1999 年9月に行った第2回の時のままです。今後も続けて行こうとの証とお考え下さい。
あれから約10年、どの団体にも老齢化の波が押し寄せ、意識のマンネリ化や組織の硬直化が進んでいる。県との関係においても情報交流館の運営方針・形態も変化し、今では指定管理者制度に基づく経営に変わっている。一方で、情報交流館ネットワークの構成団体は減少傾向にあり、加盟団体は25ほどに減っている。数の減少だけではなく、その活動も低迷している。指定管理者を受けるための汲々とした対応になりがちであり、それをこなして仕事が終わったと思いがちである。理想の弾力性・柔軟性からはかけ離れている。
情報交流館をバーテャル空間にも拡大し、メーリング・リストで多くの人と広く連携を取り、自然な形での新陳代謝が進む仕組みを構築したい。予算がなくても活動できるぞとの意識と工夫を励ましていきたい。皆さんのみなぎる熱気で10年前の活力を取り戻したい。美味しい様々な焼き栗を楽しもう。

