情報プラットフォーム 2012年1月号 No.292

環境関連産業 特集

継続的なメディア活用が自社を支える株式会社 南国製菓

はじめに

おんちゃ~ん!塩ケンピが食べた~い!」のCMでおなじみの四万十町(旧窪川町)で主に芋けんぴを製造販売している㈱南国製菓。また、国道56号線沿いにある大きな水車が目印の『水車亭(みずぐるまや)』は同社が経営する製造直売所兼レストランになっており、連日、賑わいを見せている。そんな㈱南国製菓の創業当時から現在までのメディア活用という視点で会長の中城洋さんと社長の中城洋仁さんにお話しを伺った。

 地道な広報活動

創業当初の昭和40年代に芋けんぴの製造を始めた㈱南国製菓。とにかく、より多くの人に〝芋けんぴ〟というものを知ってもらいたいとの想いから中城洋会長自らが、鍋とコンロを背負い、関西・関東を中心としたデパートの一角で芋けんぴの実演販売したのが広報活動の第一歩だった。また地元の窪川町でもチラシを配り広報活動を行っていたが、そのチラシは全て手書きで作成した。
その後も、自身での営業や営業マンを雇ったりし広報活動を行い、平成元年に全国菓子博覧会で内閣総理大臣賞を受賞。平成2年には高知県地場産業大賞の奨励賞を受賞するなど、知名度を上げていった。

メディアを活用した広報活動

㈱南国製菓がメディアを活用した広報を意識しだしたのは、平成5年に水車亭がオープンした頃からだとか。今ではテレビ以外でも様々な場面で目にするが、電信柱への広告掲載に至っては、県下で100本を超え、その数には圧倒された。また、3月に開通した四国横断自動車路の中土佐IC出入口の信号機のすぐそばには水車亭の大きな看板を設置し、県内外の観光客などに対してPRの一翼を担っている。東西は後免町駅電停から伊野電停、南北は高知駅電停から桟橋通5丁目電停まで高知市内を走る路面電車の車体へも広告を出しており、随所に「人目のつく所」への水車亭の宣伝を怠らない。さらに、インターネット通販も大事な広報ツールとして活用し、適時、更新を行っている。「手間はかかるが、実店舗と同じように頻繁に変えていかないとお客様も飽きてしまう。やっぱり汗をかかないと!」と中城洋仁社長。売上も好調で、「今のインターネット通販の3倍の売上を目指している」と意気込む。
業種や誰に売り込むかで広告宣伝費にかける割合は違うが、㈱南国製菓においては利益の三分の一に匹敵する費用を広告宣伝費にかけているとのことで、この数字からも同社の広報に対する重要さが伺える。ちなみに残りの三分の二は、機械設備の更新や地域貢献、社員のモチベーションアップのための研修などにあてられている。

継続は力なり

 そんな同社もメディアを活用しだした当初、ある場所を背景にしたテレビCMで自社を売り出そうとしたが、効果が薄かったため3年程度で別のコンセプトに変更したことがあった。その後、その場所は別の会社が背景として使い続け、結果として企業のイメージ戦略につなげた。その教訓を元に「継続は力なり」の精神を貫き、しつこいくらい同じ題材を使い続けることで水車亭のイメージを見事に世に定着させた。
また今でも、日曜日には必ず水車亭で社長自らがけんぴを実演販売している。父である中城洋会長が創業当時にデパートでしていた実演販売を「継続は力なり」精神で今でも続けているのだ。「メディア活用のポイントは?」との問いに、「企業の身の丈に応じて継続的に行うこと。」と社長の回答も明確だ。

更なる飛躍に向けて

 この会社と言えばこの商品。と多くの人が答える会社になった同社も、それだけでは満足はしていない。「我々の商品が普段の生活の中で、常に口にしてもらえる商品として定着すること。これが当社の課題。」と中城洋仁社長は言う。今後とも、同社のメディア活用に目が離せない。

株式会社 南国製菓(本社工場)

☎ 0880-22-0511 ■所在地/〒786-0002 高知県高岡郡四万十町見付1132-1
■FAX/0880-22-0630
■URL/http://nangokuseika.com/