情報プラットフォーム 2013年3月号 No.306

特産のユズを海外へ

安芸地域の中山間での主要な産品であるユズは、生産量日本一を誇っています。

JA土佐あきでは、新たにユズの販路拡大を図るために、農林水産省や県の補助金を活用して、果汁加工施設(ろ過・殺菌・充填)を北川支所に整備し、シンガポールやEUなど海外も含めた外商に取り組んでいます。

そうした中、北川村ゆず王国㈱が、平成24年10月にフランスで開催された世界最大級の食品見本市に初めて青果であるユズ玉を出展し大変好評を得たことから、11月からユズ玉の海外輸出がスタートしています。

高知県産ユズが世界に認められるという大きな成果につながりました。

フランスの見本市にユズ玉が初めて出展され、大好評

シラスの加工拡大で魚価の向上

整備中のシラスの加工場

安芸市の建設会社が新たな分野への挑戦として、水産加工会社(株式会社安芸水産)を設立し、シラスの加工・販売業に新規参入します。

安芸市は、県内屈指のシラス水揚げ地となっていますが、地元での加工処理能力が漁獲量に比べて低い状況が続いているため、漁業者は、加工処理能力に応じた漁獲量とするため、独自に操業規制などを行ってきました。

現在、安芸水産は、地域の既存の加工業者にはない全自動乾燥機を導入した加工場を整備しており、完成すれば安芸市での加工処理能力が大幅にアップします。

本格的な操業は、この3月からを予定していますが、この加工場の整備により漁獲量の増加による漁業者の所得の向上が図られ、事業所にも新たな雇用が生まれることになりますので、安芸市の水産振興に大きく貢献するものと期待されます。

世界ジオパーク認証

全国大会・ジオガイドも大盛況

室戸ジオパークでは、平成23年9月に世界認証されたことをうけ、平成24年の11月2日から5日まで、国内外の約40のジオパーク関連地域や団体が参加する日本ジオパーク室戸(全国)大会を開催したところ、地元の一般市民を含め延べ約2,000人の参加がありました。

安芸地域の観光資源の目玉として、室戸ジオパークの認知度が高まり、観光客が大幅に増加するという効果が出てきています。

この流れをさらに大きなものとしていくために、引き続き、ジオガイドの養成、ジオツアーの開催、ジオサイトの整備などを行うことにより、国内外からの観光客など幅広い訪問客に対する受入体制の強化を進めています。

あわせて、高知県東部観光の拠点施設となるジオパーク関連施設の整備に向けて、現在、基本構想の検討が進められていることから、今後ますますの発展が期待されます。

新たな組織で観光開き一番乗り

ほげな祭で中芸観光をアピール

中芸地区(奈半利町・田野町・安田町・北川村・馬路村)では、平成24年4月に民間主導の広域観光組織として「中芸観光協議会」が設立されました。

同協議会は、今後の中芸地区の観光振興に向けた道しるべともなる「中芸観光ビジョン」を策定し、主要集客施設への来訪者を、現在の45万人から10年後には100万人とする目標を掲げました。

今後はこうした目標を達成するための観光受入基盤などの整備に、官民協働で取り組むこととしています。

また、本年1月には、同協議会の主催で、中芸観光スペシャルキャンペーン『ほげな祭』が高知市中央公園で2日間にわたって開催され、どの地域よりも早い観光開き・観光PRを行いました。

両日で約5,700名の来場があり、大変にぎわい中芸地区の見どころや食など、大いにその魅力を発信することができました。

安芸地域のアクションプランの概要

上記の取り組みをはじめ、当地域の第2期産業振興計画地域アクションプランは、第一次産業のほか、商工業や観光分野を中心に28プランからなっています。

その特徴を分野ごとにご紹介します。

農業分野では、ナスは、消費地からの要望の高い優良品種「土佐鷹」を推進しており、ユズは、平成24年11月から、日本初のヨーロッパへのユズ玉(青果)の輸出が始まりました。

林業分野では、県内有数の園芸地帯へのバイオマスボイラーの導入や木質ペレットの生産体制の整備、土佐備長炭の後継者の育成や生産施設の整備を進めています。

水産業分野では、キンメダイ、定置網漁獲物、シラスなど地域の代表的な魚種を対象に、漁業関係者と民間企業が連携して、販路開拓や加工による付加価値の向上に取り組んでいます。

商工業分野では、室戸海洋深層水、酒粕、天日塩などの地域資源を活かし、農商工連携による加工品開発や販路の拡大に取り組んでいます。

観光分野では、「室戸ジオパーク」をはじめとした地域にある観光資源の更なる磨き上げと、ガイドの養成による受入体制の充実や体験プログラムの開発等に取り組んでいます。

なお、平成27年度には、安芸地域全体での観光PRイベントとして、地域博覧会を開催することとしています。

このように、地域ならではの特産品を活用した加工や販売促進、観光資源を活かした交流人口の拡大に向けた取り組みなどが進められており、成果も広がってきました。

この安芸地域がもっと元気になるよう、さらに多くの皆さんにご参画をいただきながら、地域アクションプランの取り組みを充実していきます。

来月は、物部川地域の取り組みをご紹介します。

■ 地域アクションプラン取り組み事例のご紹介

QRコードでアクセス

今回ご紹介した取り組み以外にも、県のホームページで地域アクションプランの取り組みをご紹介しています。地域で頑張る実践者の方々の熱い思いをぜひご覧ください。

取り組み事例掲載ホームページ
飛躍への挑戦!第2期高知県産業振興計画オフィシャルサイト
http://www.pref.kochi.lg.jp/~seisui/keikaku/action.html

■ 地域アクションプランに関するご相談は各地域本部へ

◆地域アクションプランの取り組みに参加して、夢やアイデアを形にしてみませんか

地域本部では、地域の産業に関する様々な相談をワンストップでお受けしています。お近くの窓口にお気軽にご相談ください。

※安芸地域本部の連絡先は前ページに記載しています。その他の地域本部は、プラットフォーム2月号をご覧いただくか、計画推進課(☎088-823-9333)までお問い合わせください。

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