中四国支援センター連絡協議会共同取材
「顧客の声を商品化に生かす」

竹虎(株)山岸竹材店 山岸義浩氏
専務取締役 山岸 義浩氏
代表者名 山岸 義継氏
住 所 高知県須崎市安和913-1
TEL 0889-42-3201
設 立 1894(明治27)年創業
1951(昭和26)年株式会社化
資本金 1000万円
従業員 24人
事業内容 竹の表面に虎のような縞模様のある虎斑竹(とらふだけ)を材料にした竹製品の 製造・販売
http://www.taketora.co.jp/
http://www.rakuten.co.jp/taketora/

全国唯一の竹専門会社

山岸さん
「竹製品には独特の安らぎと温もりがある」と話す山岸さん
(高知市帯屋町のひろめ市場店)
 モノづくりの世界で進む空洞化。伝統の竹産業も例外ではない。全国の竹材店が姿を消す中、今や日本で唯一の竹専門会社が竹虎だ。  「うちには、他にはない『虎斑竹』という素晴らしい素材があるので、やってこれた」と話すのは4代目、山岸義浩専務だ。バブル期に比べて売上げは減ってきている。その原因は「製品販売高は横ばいですが、竹材店向けの卸し(材料売り)が激減したため」という。

毎週メルマガ発行

 新たな販売手段として目を向けたのがインターネット。知人の勧めで1997年にホームページを開設した。山岸さんは「当初はカタログ的に考え、商品を並べただけだった。更新もほとんどしなかったのでさっぱり売れなかった」と笑う。  昨年5月にホームページをリニューアル。約6000ある商品を厳選、100種類余りの竹細工や竹製品を並べた。また「顧客獲得と、何より竹についてうんちくを語れるから」とメールマガジンの発行も始めた。ホームページも毎日更新。今では月200万円程度を売り上げている。「従来の卸し中心の商いがネットで変化した。商品販売を通してお客さま一人一人に潤いや安らぎを提供しているという喜びが強まった」という。

さらにサイトを充実

竹虎  その一方、顧客の声を商品開発に生かし始めたのも大きな変化、特色の一つだ。  例えば、虎斑竹の名刺入れ。最初に「名刺入れが欲しい」の声で商品化。提案者に送ったところ、「入るのが25枚では少ない」と意見が返ってきた。で、二つ折りの50枚入る現在の商品が完成した。商品化されたものは数多い。「こちらが予期せぬ、すごい商品化のヒントがあったりするので、お客さまの声を大事にしたい」と、熱っぽく話す。  竹製品は今、安い中国製に押されている。だが、「伝統のワザを生かした日本ならではの心がある、本物の工芸品は廃れない」ときっぱり。店のサイトを充実して、お客さまに満足してもらえる竹製品を開発していきたい、と燃えている。