中四国支援センター連絡協議会共同取材
「路面電車・バス到着予想時刻をリアルタイムに提供」

岡山電気軌道 株式会社 小嶋光信氏
社長 小嶋光信氏
代表者名 小嶋 光信氏
住 所 岡山市徳吉町2-8-22
TEL 086-272-2101
設 立 1910年5月
資本金 2億円
従業員 235人
事業内容 軌道事業(路面電車)、乗合バス事業、観光事業
http://www.okayama-kido.co.jp/

イライラ解消と時間の有効活用にひと役

超低床式路面電車「MOMO」
超低床式路面電車「MOMO」
 「デンロケ」、「バスロケ」と呼ばれる。岡山電気軌道(株)が岡山市内などで運行している路面電車、路線バス のそれぞれの到着時刻予測システムの略称である。
 都心部の道路では、曜日や時間などによって交通量が常に変化する。とりわけ悩ましいのが渋滞だ。乗車する電車 やバスはいつ到着するのか。電停やバス停で待つ利用者はイライラが募る。
 そこで考え出されたのが、到着時刻をインターネット経由で利用者に知らせる同システムである。
 カーナビゲーションなどで用いられているGPS(衛星利用測位システム)を利用。通信機を設置した電車やバス が示す位置などのデータを基地局と双方向でやりとりし、各電停、バス停への到着時刻をはじき出す。
 利用者は、携帯電話やパソコンでホームページ(HP)にアクセスし、乗車する停留所や路線、行き先などを入力 すれば、電車やバスの予想到着時刻が表示される。情報は1分ごとに更新される。「既存の情報インフラをフルに活 用し比較的安く構築できた。利用者が使い慣れた情報端末でアクセスできる利点もある」と同社。

月間平均5000件を超えるアクセス

MOMOロケーション
MOMOロケーション
 同システムは国の高度道路交通システム(ITS)のモデル事業として全国で最初にスタート。その後も国土交通 省岡山工事事務所の協力で継続し、同社が、今年7月から導入したLRV(超低床式路面電車、愛称MOMO)1台 と、同社など2社が運行する、岡山市から玉野市の国道30号を走る路線バス計60台が対象。
 特に、乗り降りが安全でスムーズなMOMOが、地図上をリアルタイムで走っていく画像をHPで確認できること により、小さな子どもから、お年寄り、車椅子の方も安心して利用できる。
 路面電車は同社のHP、バスは同事務所のHPからアクセスする。利用は携帯電話の普及とともに増加。バスは、 NTTドコモの中国メニューの登録サイトとなって以降急増し、月間平均5000件を超えるアクセスがあるとの報 告もあるという。

サービス向上と緊急時への対応も可能

岡山電気軌道  同社の沼本浩司取締役自動車営業部長は「利便性向上と乗客増を狙いに導入した。路線バスの運行データが得られ るため、道路の交通状況の把握が可能で運行管理に有用。また、緊急事態の情報送信にも使える」と話している。