
| 株式会社 高知豊中技研 | ![]() 取締役統括部長 山中 邦昭氏 | ||
| 代表者名 | : | 嶋崎 誠史氏 | |
| 住 所 | : | 高知県香美郡香北町美良布1257-2 | |
| 電話番号 | : | 0887-59-4138 | |
| 設立年月 | : | 1990(平2)年6月 | |
| 資 本 金 | : | 5,000万円 | |
| 従 業 員 | : | 35人 | |
| 事業内容 | : | グリーンレーザーポインター、グリーンレーザー、IRレーザーの設計・販売、 ソフトウェア開発、ホームページ制作、流体流量計測制御機器の製造・サービス・販売 | |
| http://ktg-inc.jp/ | |||
「まだどこも取ってないうちに、ポインターの市場を押さえたい」
国内で初めて安全基準に適合したグリーンレーザーポインターの売上げを伸ばしている、各種精密機械製造の高知 豊中技研。下請けの組み立て会社から脱皮すべく、独自技術を生かした新市場を開拓、そこでのトップランナーを目 指している。
緑のレーザーがヒット
同社の山中邦昭取締役統括部長は今、全国への販路確立に奔走中だ。
レーザー出力調整風景
「代理店をはじめ、四つの販売ルートを整備中。ポインターの今期売上げ見込みは約一億円。生産設備も増強した が、月産五百本の目標には追いつかないほど」。
スライドなどを説明する際に活躍するレーザーポインター。ヒット商品の誕生は、別の機械製造がきっかけだった。 「木の高さを測る機械を作る際、測定のため根っこと木の頂点を照射する必要があった」と山中部長。
従来の赤いレーザーだと見えにくい。人の目で見やすい緑のレーザーを探して中国から取り寄せ、機械を完成。測 定機は売れなかったが、国内では珍しかった緑のレーザーは商売になるのではと、六年前に商品化。約八万円で売り 出したが、これも売れなかった。
国の規制が好機に
転機は平成十三年の経済産業省によるポインター規制。適合基準の要は出力を1ミリワット未満にすること。他社は 赤いレーザーで認定を得て、販売を再開。同じ出力なら緑の方が赤より八倍も比視感度が高いのだが、緑で認定を得た 社はなかった。そのすき間にチャンスがあった。
グリーンレーザーポインター「GLP-FB」
「ガス流量制御の機械を下請けで作ってきたが、市場動向によって受注の波が大きい。このままでは駄目だと、部下 に開発を命じた」
開発は難点だらけ。回路上のトラブルが起きても出力を1ミリワット未満に抑えなければならない。赤は部品一つで レーザーが出るが、緑にするには数種類の部品を組み合わせる。さらに緑は赤と比べて出力が不安定ときている。
モノづくりの文化大切に
培ってきた制御技術でこれらの課題をクリア。十四年十一月に認定を受け、一本三万九千八百円で売り出すと、大学 教授らを中心に注文が殺到し始めた。
昨今、製造業の空洞化が進むが、「生産だけを中国にもっていくことは考えていない」と山中部長。むしろ海外製品 を引っぱってきて付加価値を加えたいという。「地元にモノづくりの文化を残す。そのために次々と新しいものを生み 出していきたい」と話している。