経営ビジョンの実現に向けて突き進もう!

貴社の事業戦略(中長期の経営戦略)
ぜひ策定しましょう!

ー事業戦略策定の手引きー

総合監修:株式会社 野村総合研究所 安岡寛道      

Ⅰ 今なぜ「事業戦略」が必要なのか?

皆さんの会社にビジョンとミッションはありますか?
「ビジョン」とは、会社として「どのような存在になりたいのか」、「どのようにして輝きたいのか」を従業員、お客様、社会全体にわかりやすく示したものです。
「ミッション」とは、ビジョンを実現するために、会社として「どのように社会に貢献するか(なにを行動するか)」、「なぜこの事業をやるのか」を示したものです。

「ビジョン」「ミッション」はよく山登りにたとえられます。数ある山からどの山にみんなで登りますか?山の高さは?ルートは?装備は?仲間は?登り切った先にはどんな会社の将来像が見えるのか、チームのみんなの頭の中に映像として浮かぶよう、全員で共有しておくことが重要です。 「山登り」も「新大陸への航海」も様々な困難、想定外のことにぶち当たることもあるでしょう。道に迷うかもしれません。そんなとき立ち戻るよりどころとなるのが「ビジョン」「ミッション」という、ぶれない「軸」です。 「ビジョン」=「なりたい姿」であり、なりたい姿は現在の会社の姿とのギャップがあるからこそ存在します。そして、その現在の姿となりたい姿のギャップを埋めるものが「事業戦略」になります。

II 「事業戦略」を策定してみよう

先に示したビジョン・ミッションを決め、それらを実現するための戦略を策定します。
「事業戦略」と呼んでいますが、会社のなかに事業が1つしかなければ、経営戦略と「事業戦略」は同じです。難しく考えることはありません。まずはあなたの会社の現状をみんなで整理するところから始めましょう。

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Ⅲ 事業戦略の実行

初年度でまず取組まなければならない課題、さらには何から取り組んでいくのかが明確になり、「事業戦略」を策定してきました。
もちろん、事業はこれだけで実行できる訳ではありません。戦略は実行されて初めて意味を持つものです。
実行しながら、もちろん上手くいかない点もあるでしょうから、その都度改善し、上手くいけば浸透・定着させていく事が重要です。 つまり、「事業戦略」の実行にいたる計画から実施・検証のPDCA(Plan→Do→Check→Action)のサイクルを回すことが重要です。

まずは当センターの職員が対応します。
必要に応じて専門家も派遣いたしますので、まずはお気軽にお問い合わせ下さい。

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活用事例

株式会社マシュール

スタッフ全員で目標に向かうために!

ユニークな繊維製品の製造販売を手掛ける株式会社マシュールの代表取締役山中英作氏にお話を伺いました。

Q.策定に至ったきっかけは?

2005年からよさこい衣装の製作に力を入れています。昨年は県外を中心に役30チームから受注があり、事業の柱へと成長してきました。事業が拡大するとともに工場も拡大する必要があり、平成29年1月末に工場を移転、拡張しました。
この工場移転を機に会社として中長期の方向性を明確にしなければならないと感じていました。県の支援制度を活用するタイミングで、産業振興センターの事業戦略セミナーを聞き着手に踏み切りました。

Q.事業戦略のメリットは?

例えば社長一人の頭の中に自社のビジョンがあっても、従業員全員には伝えきれません。それを財務・企画・マーケティング・製造・営業ごとに実行計画を1枚の資料で『見える化』することで、スタッフ全員で目標に向かって一丸となることができます。

Q.今後について

工場移転後は、新しいミシンや新プリンターの導入により、デザインから製作まで自社での一貫生産が可能となりました。今後はこの技術を生かしてプロフェッショナルなモノづくりで生活文化の「衣」において地域を代表する企業になることを目標一つにしています。また、よさこい祭り発祥の地でもある高知から、MadeinKochiの衣装を県内外はもちろん、海外まで広めていきたいと考えています。


〒788-0033高知県宿毛市高砂34-36
TEL:0880-65-8127/FAX:0880-65-8129
http://www.mashur.com/

有限会社戸田商行

社長交代をきっかけに自社のビジョン実現へ

有限会社戸田商行の社長戸田実知子氏に事業戦略策定についてお話を伺いました。

Q.事業戦略策定するきっかけは?

私は昨年、主人から社長職を引き継ぎました。「日本最後の木毛(モクメン)製造業」として生き残る術を見直す必要がある時期でした。しかし緩衝材としては石油系素材への転換も加速度的に進んでいます。事業を引き継ぐにあたって考えたのは商品も緩衝材としてのBtoB重点から、枕・シューズキーパーなどのBtoC商品の開発・販売も早急に立ち上げないといけないということでした。そんなとき、事業戦略策定支援のお話を聞き、早速相談し就任した9月から取り組みました。

Q.具体的な策定内容は?

社長交代をしたこともあり、従業員とのコミュニケーションと組織風土改革のやり方も項目に加えました。その他には、人員確保については事業承継・人材確保センターのネット求人を活用していくこと、工場施設の工程改善の指導や、経理を税理士事務所に委託し、私自身がより戦略的に活動できるようにしました。5年先、10年先を見据えた事業計画を策定しました。

Q.今後について

正に今、実行と確認、修正そして次の実行に移しています。今後も「木毛の効用を活かした用途を開発し、より多くの生活シーンに木毛がお役に立つ」ビジョン実現に向け、PDCAを積み重ねていきたいと考えています。

〒781-1122高知県土佐市本村580番地
TEL:088-855-0426/FAX:088-855-1278
http://www.toda-shoko.com/

よくあるご質問

当社は特定企業の下請け加工が主でほぼ95%がその企業からの受注で成り立っています。したがって、当社の経営はその発注企業の生産計画によって決まります。このような場合でも「事業戦略」を策定する意味があるのでしょうか?

もちろん意味があります。このまま下請けが中心ですと、その特定企業が傾くとあなたの会社はもっと傾いてしまいます。つまり、存続できなくなる可能性が高くなります。また、なぜずっと特定企業から受注が出来ているのでしょうか。その技術はほかにいかせないでしょうか。それらを考えていくのが、「事業戦略」の策定の一つです。

当社は受託事業が多く、ユーザーのユーザー、最終ユーザーのニーズや動向がわかりません。どうすればよいですか?

受託元の企業を調べたことがありますか。その企業の顧客を探っていければ、最終ユーザーが見えてきます。見えてきた先がどういったニーズがありそうか、まずは考えてみるだけでも動向が分かってきます。

強みを細分化するとは具体的にどうすればよいですか?

あなたの会社の本質的な良いところを、沢山かつ細かく列挙して下さい。

強みを機会にぶつけるとはどういうことですか?

沢山あるはずのあなたの会社の良いところを、タイミング良くあなたの会社の技術や製品・サービスを欲しがっているところ(市場、顧客)に提供することです。

着地点の目標は数値目標でしょうか、それとも状態の目標でしょうか?

数値的な目標を立てられればベストですが、難しければ最初は状態の目標から立てて下さい。

KPIとして何を指標とすれば良いかわかりません。

あなたの会社に対して、顧客から言われたことは何ですか。例えば、納期を守る割合、不良品発生率など、そういったすぐに計れることから始めて下さい。

1年目の取組課題の項目は、経営・財務、企画…ではなく、社長、専務…のように個人の割付でも良いのでしょうか?

もちろん、構いません。

きわめて少人数の事業所ではどう課題を設定すれば良いでしょうか?

個人単位での課題設定で構いません。経営・財務、企画などの部署を分解すると最後は個人になり、これが業績と連動して報酬に結びつければ、「事業戦略」が人事考課にもつながります。「事業戦略」に沿って事業、それを動かす個人が同じ方向でつながっているべきです。

営業部と製造部の連携がうまく取れません。どうすれば良いでしょうか?

共通の目標を掲げ、それをどう実現するか、両者で考えるように仕向けて下さい。片方だけでは達成できないはずで、目標に向けた情報共有が必要なはずです。同じ目標に向かう意識付けが重要です。

技術の承継がうまくいっていません。「事業戦略」策定の中で、どういう視点で盛り込んでいけば良いでしょうか?

学習と成長の視点において、いつまでに誰が誰に知識や経験を伝えていくのかを明確にして下さい。それらも取り組むべき課題です。